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2022/01/19 17:11

こんにちは、「ホッととくするお寺」焼き鳥と造船、タオルの町のお寺、法徳寺の副住職をしておりますはくしょう(@hakusho18)と申します。

「破魔矢とお札はどう違うのですか?」というお声を以前お伺いしたので、今回はそのお話。

お札は、仏さまや神さまを勧請しているお札で、守護してくれるものです。
破魔矢は、お寺や神社などで授与してもらい、お札などと一緒に飾る魔除けのもの。

今回は、これらお札と破魔矢の違いについて解説していきます。
本記事を読めば、その違いを明確にすることができ、どういう時にどっちを使うべきなのか使い分けができるようになります。
お札と破魔矢の違いがよく分からない方はお読みください。

お札と破魔矢の違い


まず、お札と破魔矢の違いは、目的が違います。

破魔矢は、元々魔除けの神の矢としてまつられていたものです。
それに対してお札は、身体健全や厄除けなど

種類が様々です。
魔除けは、厄と似ているようですが、厳密には異なります。

「魔」とは、「間」ともいい「間が差す」などともいわれますが、「魔が差す」ともいいますよね。
自分では思いもよらないことをしてしまったとかなってしまうことも、実は「魔が差した」のかもしれませんね。

破魔矢はそういう「魔」を払ってくれたり除けてくれたしするものです。

魔除けの矢「破魔矢」の意味


破魔矢の「魔」については、先ほどの通りですが、もともとは日本で昔から正月に催されてきた射礼や破魔打と呼ばれる占いがルーツになっています。

この占いは次の通りです。

①地域ごとに子どもを選ぶ
②子供にハマと呼ばれる的に向けて矢を放つ
③上手く当てた子どもの地域がその年の豊作になる

そこから「ハマを討つ矢」をハマ矢、矢を飛ばす弓をハマ弓となりました。
この風習は、次第に簡略化され、矢のみで縁起物とされることが多くなりました。

破魔矢を飾るタイミング

《破魔矢を飾るタイミング》
・お正月
・5月5日の端午の節句
・上棟式
・事務所開き
・引っ越し など

今では、あまり見かけなくなったかもしれませんが、それぞれ区切りがつくタイミングが破魔矢を飾るタイミングだといえるでしょう。

破魔矢を飾る方法


破魔矢を飾る方法は、色々な説があるので一概にどの方法がよいとは言い切れませんが、以下のようにすると良いと言われています。

・下向きに立てかける
・鬼門あるいは裏鬼門に向けておく(東北・南西)
・その年の暗剣殺の方角に向ける

よろしければ参考にしてみてください。

破魔矢の処分の仕方


破魔矢の処分は、お求めになったお寺や神社に持っていくようにしましょう。
おまつりする期間は、大体1年くらいを目途にするとよいでしょう。

もし、遠方などで手に入れた場合や頂き物などの場合には、郵送で対応してくれるところもありますので、そういうお寺や神社をインターネットで検索してみるとよいでしょう。

当山も一応、受け付けておりますので、お気軽にご相談ください。